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定価 : ¥ 1,785
販売元 : 講談社
発売日 : 2000-08 |
価格:¥ 1,785
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非常にアメリカ的なストーリーだ。挫折と喪失感に満ちたどん底から這い上がり、勝利の栄光をつかむ。それも23日間、4000キロにわたってアルプスやピレネーを走破するもっとも過酷なツール・ド・フランスで。その数か月後には、精子バンクに預けておいた最後の精子で子供も授かった。成功物語、いわゆる「アメリカン・ドリーム」は数々あるが、ここまで劇的なのは初めてだ。
アームストロングは「癌(ガン)は僕の人生に起こった最良のことだ」と公言してはばからない。死と向かい合ってはじめて、彼は気づくことができた。周囲の人たちの優しさに、人を愛することに、そして、生命の素晴らしさに。仕事でしかなかった自転車は、限りある生命を燃やす「生きがい」へと変わっていった。
原題『It's Not About the Bike(自転車についての話ではない)』の通り、本書は自転車レースの話ではない。単なるガン闘病記でもない。アームストロングの自己発見の物語である。病気を乗り越えた彼は、以前より何倍もやさしく、強く、そして輝いている。困難に立ち向かう勇気を与えてくれる珠玉の1冊。(磐田鉄五郎)
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原題は"It's not about the bike"。
その名の通り、自転車の話ではありません。
でも、読んだ感想を言えば、これはガンの闘病記でさえありません。
これは、ランス・アームストロングという、火の玉のような激烈な精神を持って生まれてきた人が、その精神とどのように付き合っているのかを見るための本だったような気がします。
ツール・ド・フランスで優勝したこともすごい。ガンから見事生還したこともすごい。
それは間違いありません。
でも彼の、周りにあるものをすべて焼き尽くすような激しい精神のありようを見ていると、ツールも、ガンですらも、彼の人生の小道具のひとつに過ぎないような気になってきます。
ガンに克ち、ツールで優勝したところで本は終わりますが、現実の彼の人生は終わりません。
ネットで調べたところ、本に出てくる奥さんとは離婚したそうです。
さもありなん、と思わせる彼の気性が、作品中には横溢しています。
この先、彼があの精神をかかえて、どのように生きて行くのか。
同じ時代に生きる者としては、そこが一番気になるところです。
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「僕はツール・ド・フランス優勝者といわれるよりは、癌生還者の肩書きの方を選ぶ。それは癌が、人間として、男として、夫として、息子として、父親としての僕に、かけがえのないものを与えてくれたからだ。」ランスが最後のツールで未練のそぶりも見せず、「人生でやるべきことはほかにもたくさんある」と悟りきった表情で引退の決意を語っていた理由がよく分かりました。
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当時、恋人が自転車好きだった。ただそれだけの理由からこの本を読みました。自分自身は自転車はおろかランスの名前も存在も知らなかったのですが、これはおもしろかった!一気に自転車好きになりました!
後半のレース部分が少し専門的なのですが、自転車素人にも分かりやすく書いてあり、退屈しませんでした。
言葉にすると安っぽく思えてしまうけれど、人生は何度でもやり直しができるんだってこと、人の逞しさみたいなものを教えてくれる本です。
自転車好きでないかたにもおすすめです。
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自転車の話しではなく、人生の乗り方について書かれています。
人間、気持ち次第でどうにでもなるということを伝えたかったのだと思います。
後半は、人間関係に恵まれた(神がアームストロングに与えた本当の天武の才能)について、涙が出るほど感動しました。
自転車乗りでなくても、きっと感動するはずです。
感激するぜ!
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この本はランス・アームストロングが自転車選手として一流になるまでの足跡を辿ったものではない。生存率の極めて低い癌を克服した男の記録である。
ツール・ド・フランスは世界で最も美しく、その過酷さにおいてはフルマラソンを凌ぐスポーツだと思う。確かにF1ほど華麗ではないし、オートバイレースのスピードにもかなわない。でも、ここには日本の国技である相撲にも似た伝統が息づいている。
アームストロングは〈ツール・ド・フランスは単なる自転車レースではない。それは試練だ。ツールは僕の肉体を試し、精神を試し、そして道徳的にも僕という人間を試すのだ〉と書いている。彼はヨーロッパの文化と対峙し、このように学んだわけだ。しかも、彼は癌という分厚い壁とも闘った。
彼はツールの覇者という肩書よりも癌生還者の肩書を選ぶという。なぜなら癌が〈人間として、男として、夫として、息子として、父親としての僕に、かけがえのないものを与えてくれた〉からだという。
本書を読めば、こみあげてくる感動と共に、この言葉をごく自然に受け入れることができるはずだ。
アームストロングの快挙に対してフランスは必ずしも手放しで賞賛したわけではない。終始ドーピングの疑いがかけられた。この問題に関してはツール関係の本に力を入れている未知谷の新刊『ジャン=マリ・ルブラン総合ディレクター ツールを語る』がたいへん参考になる。